真綿の里

2009年3月3日

 

 国産真綿(入金真綿)の里、福島県伊達市保原町にある関根商店様に訪れたのは今回が5度目。約10年前から2年に一度は訪れていることになる。本来は結城紬の材料の紡ぎ糸を作る材料として作られていた真綿だが、シルクの持つ優れた風合い、保温力、吸湿性などを生かした真綿ふとんが作られるようになってから多くのお客様に喜ばれてきました。

 毎回ここで思うのが、すべてが天然。混ざり物なき究極の天然繊維だから安全だし、心に安らぎを与えられる寝具になるのです。

 最高の寝具になるためには手間暇のとってもかかる作業が続くのです。ここではそんな作業の一部でもご紹介してみなさんに関心をもっていただけたらと思います。

 一枚の真綿ふとんを作るのには約3000個の繭玉が必要になります。この繭を重曹を加えて煮ると繭のセルシンという固いニカワ成分が溶けて柔らかくなります。この柔らかくなった繭5〜6個を袋状に重ね伸ばしたものが袋真綿と言う物です。この作業、見ると簡単そうですが実際にやってみるととっても難しいものなんです。袋真綿を一人前に作れるようになるのには普通3年くらいかかるそうです。この手間のいる作業を4日間ほど続けると約3000個の繭が650枚ほどの袋真綿に姿を変えるのです。

 次にこの袋真綿650枚ほど、重さにして1㎏の真綿を二人一組で約半日かけて手挽いていきます。なんとも手間のかかるものです。

 こうして形ち作られた中綿に側地をかぶせ真綿ふとんとして店頭に並ぶのです。側地はシルク、綿、リヨセルなど様々な素材がありますが、私は真綿と同じシルク素材が最大限に素材の良さを引き出しているので好きです。

 1年のうちに秋・冬・春と3つの季節で快適に使える真綿ふとんは羽毛ふとんと同じくらいおすすめです。